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【海外旅行】台湾の喫煙事情

 台湾喫煙ルールについて解説します。



 

喫煙の基本ルール

 台湾の喫煙ルールはヨーロッパと同じです。日本とは異なり、基本的に建物内で吸える場所はありません。

 台湾では、公共の場所は禁煙と至る所に掲示されています。 台湾高速鉄道(HSR)は全車禁煙で、喫煙ルームもありません。 駅ももちろん禁煙です。駅では禁煙どころか飲食も禁止です。

 公共の場所は禁煙ということで、基本的に建物内では禁煙です。 レストランやホテル、居酒屋も禁煙。居酒屋は深夜のみ営業する店に限って喫煙可らしいです。 またホテルも、ホテルによっては客室は喫煙可の場合もあるようです。

 そうでない限りは喫煙するときはホテルの外まで出なくてはなりません。 ホテル内にも喫煙所がないためです。

 歩きたばこやポイ捨ては罰金最大1万元(およそ2万7000円)です。 禁煙ルールはなかなか厳しく、下手に歩きたばこはしないほうがいいでしょう。

 台北市内全域が禁煙なのかというと、そうではありません。 台湾ではみんな、歩道で喫煙しています。

 「公共の場所」に「道路」は含まれないらしく、歩きたばこは禁止ですが、 立ち止まっての喫煙は可能のようです。

 

台湾の喫煙所

 台湾の喫煙者はどうしているのでしょうか。喫煙所も見当たりません。 しかし実際は歩道で喫煙しているのです。なぜ「公共の場所」は禁煙で、居酒屋すら禁煙なのに、 歩道は喫煙が可能なのでしょうか。

 台湾でいう「公共の場所」とはお店やホテル、居酒屋などのことを指し、 道路は「公共の場所」には含まれないようです。

 日本では「路上喫煙」が禁止されることが多いですが、台湾で禁止されているのは「歩行喫煙」です。 あくまでも「歩きたばこ」が禁止なのであって、「路上喫煙」が禁止されているのではないのです。 立ち止まっての喫煙は可能です。

 街中に設置されているゴミ箱には灰皿がついています。 「路上喫煙」が禁止ならゴミ箱に灰皿はついていないはずですし、 たばこの吸い殻が灰皿にたまっているはずもないでしょう。

 警官の隣で堂々と喫煙しているおじさんどころか、警官の隣を通り過ぎていく歩きたばこも無視されていました。

 一方でお寺や大学などの「区域内禁煙」や建物内の禁煙を破っている人は全くいませんでした。 マナーは良く、道端にたばこの吸い殻が落ちているなんてこともありませんでした。

 灰皿付きのゴミ箱と、そうでないゴミ箱があるので携帯灰皿を持っておくか、 空のたばこの箱に吸い殻を入れる等して歩きたばことポイ捨てはしないようにしましょう。 台湾は毎日黄色いベストを着た人が街を掃除しており、ゴミがほとんど落ちていません。 街を汚さない努力をしましょう。

 故宮博物院は、建物に向かって右側に灰皿が設置されており、 多数の旅行客が利用していました。

 

台湾では歩行喫煙は禁止だが、路上喫煙は可能

 台湾が「歩行喫煙」を禁止し、「路上喫煙」を禁止しないのはとても合理的なルールだと思います。 「副流煙が危険だ。副流煙は主流煙の4倍も有害物質が含まれている!」なんて言いますが、 4倍の有害物質が含まれた副流煙とは、たばこの先っぽから出ている煙を直接吸った時の話です。

 そんなアツアツの、まさに火から出ている煙を直接吸う人は見たことがありません。 煙は拡散され、薄くなっていきます。仮に歩きたばこの人の後ろを歩いていても、 2mも離れていればたばこから出る物質はほとんど届かないと、テレビでも放送されていました。

 歩行喫煙が禁止されるのは、歩くことで火のついたタバコを振り回すことになるからです。 他人に火があたったり、子どもの目にあたったりして傷害事件の元になります。 歩行喫煙の禁止は、確かに納得できるルールです。

 しかし路上喫煙そのものを禁止するのは、やりすぎです。 たばこの煙はそんなに大した害があるものではありません。 (害があるなら一時期、喫煙率が80%を超えていた日本が、高齢社会で悩んでいるはずがありません)

 台湾もイタリアも、路上喫煙自体は可能です。 日本では「世界に合わせてたばこ税をあげろ!」とは言う割に、「世界に合わせて路上喫煙は解禁しろ!」とは言わないのです。 不思議なグローバルスタンダード(笑)ですね。

 

台湾のタバコ

 台湾タバココンビニで買えます。 日本と同じで銘柄か、番号を言って注文するシステムです。

 しかしながら、銘柄は英語で行っても伝わりません。 番号も英語で言っても伝わりにくいので、スマホで写真を見せる、番号を入力して見せるなど、 工夫が必要でしょう。

 JT商品もかなり販売されており、特にJTI(JTの海外事業会社)で販売している商品が多数あります。 日本では手に入らないタバコが多く、逆に日本で手に入るタバコはそんなに多くはありません。

 メビウスやセブンスターは台湾でも販売されていますが、 ハイライト、キャビンとなるとあまり置かれていないようです。

 台湾ではタバコの価格も安く、75元(約210円)ですので、この際様々なタバコを試してみるのもいいですね。