【海外旅行】イタリアの喫煙事情
喫煙者の皆様のために、イタリアの喫煙事情について解説しています。 イタリアでは日本とは異なるルールがありますので、注意しましょう。
喫煙の基本ルール
イタリアは公共の場所は禁煙です。レストランやホテル等の建物内は禁煙です。 電車や水上バス等にも喫煙席や喫煙ルーム等はありません。
一方で外に関しては特にルールはないらしく、歩きたばこも当然のように行われています。 それどころか禁煙なはずの地下鉄駅構内で吸っている人もいました。 トレニタリア(イタリアの新幹線)は駅のホームに灰皿があり、停車時間が長い場合は電車を降りて喫煙、ということもできます。
ローマやフィレンツェでは至る所のゴミ箱に灰皿がついています。 ヴェネツィアやミラノのゴミ箱も、あまり灰皿らしくはありませんが、 ゴミ箱の上側の平たい部分で火を消せるようになっています。
レストランは建物内のテーブルに加えて歩道や広場にもテーブルを出しています。 建物外のテーブルは喫煙可で、灰皿が用意されています。
美術館や博物館では途中でバルコニーに出られる箇所があり、そこには灰皿が設置されています。
「中は禁煙、外は自由」がグローバルスタンダード
イタリアに限らず、台湾もアメリカも建物内は禁煙ですが、外についてはルールがありません。 イタリアも「公共の場所」に道路は含まないのです。
イタリアはかなりたばこ好きのようで、至る所のゴミ箱に灰皿がついており、 お土産屋さんでも灰皿を売っているお店が非常に多いです。
喫煙者としてはこんなに心強い国もないですね。喫煙者への配慮の行き届いた国だと思います。 日本だと建物内も建物外も禁煙ですから、至る所に灰皿が設置されているイタリアは比べ物にならないほど心地よいです。 男女の別なく喫煙者が多いので、みなさんにとってもなかなか居心地がいいかもしれません。
しかし、イタリアの喫煙マナーはあまりよくありません。
至る所にゴミ箱と灰皿があるにも関わらず、たばこのポイ捨てが非常に多いです。 どこを歩いてもたばこの吸い殻が落ちています。 だからと言って一緒になってポイ捨てするのはやめて、せっかくゴミ箱があるのでそこに捨てましょう。
駅の構内や建物内で喫煙し、吸い殻をポイ捨てしていく人たちも見かけました。 あまり横暴にしているといずれイタリアも喫煙に厳しくなってしまうでしょう。
イタリアでのたばこの買い方
イタリアでは「TABACCHI」(タバッキ)と書かれた商店でたばこが売られています。 タバッキは日本でいう郵便局くらいの扱いで、はがきが送れます。
日本の場合はたばこ屋さんはたいていたばこのみを販売しており、 たばこを売るコンビニも増えてきました。一方イタリアでは、たばこ屋さんが郵便や菓子パンを取り扱うように進化したようです。
ローマやフィレンツェ、ミラノとタバッキは至るところにありますが、ヴェネツィアではタバッキは少なめです。 ヴェネツィアに行く前にタバッキを見つけたらたばこを調達しておきましょう。
イタリアのたばこは1箱3.5~5ユーロ程度で、そこまで高価というわけでもありません。 日本円にして450円~650円というところですね。イタリアは消費税がものすごく高いですから、 たばこ自体の値段としては日本とそう変わりません。
しかし、イタリアでたばこを買うのは少し苦労します。
日本のコンビニのように番号でたばこを注文できるシステムはありません。 コンビニと同じようにカウンターの向こうにたばこが陳列されており、 客が自分でたばこを手に取ることはできません。
店員にほしいたばこの名称を伝え、取ってもらわなければなりません。 ここでたばこのイタリア読みを知らなければ詰みます。
私は日本では販売が終了してしまったキャメルを、タバッキで見つけたので注文しようとしたのですが、 「キャメル」と言っても通じず苦労しました。「イエローパッケージ」「レフト・・・レフト・・・」などと言ってなんとか購入したのですが、 イタリア読みでは「キャーメル」になるようでした。
たばこの名称はわりと正確な発音で伝えないと通じないようですので、注意が必要です。
予めほしいたばこの名前のイタリア読みを調べておく、写真を見せて注文する等の工夫も考えられます。