海外旅行の費用
海外旅行にかかる費用はどれくらいでしょうか。 海外旅行はやはりお金がかかります。特に航空チケットが高く、現地の物価や為替レート、 宿泊代、美術館や博物館の入館料がかかります。
特にお土産代はかなりの金額になります。 ここでは私が実際にいくら使ったかを例に、海外旅行にかかる費用を概算します。
海外旅行の概算費用
海外旅行の概算費用は「1日1万円+飛行機代」です。
私の海外旅行は、大学生ならではの貧乏旅行でした。 なるべく安く、かつ安全なホテルを選び、安くて良い航空会社を使い、 タクシーに頼らず公共交通機関を利用しました。
航空チケットは旅行に行く時期によって値段がかなり違いますし、 行き先によっても異なりますのでいったん省略します。
まず、海外旅行の概算費用を算出するにあたって、 「1日いくら使うか」を考えます。
3食すべてレストランで食事をとるのか、朝は軽く、昼は屋台のピザ1切れで、夜だけレストランなのか、 昼にレストランを使い、夜はスーパーの惣菜で済ませるのかでだいぶ変わってきます。
朝は菓子パン1つ程度・・・200円、昼食は屋台のピザ1切れ・・・300円、 夜はレストラン・・・1500円で、食費は1日2000円です。
また、ホテルのランクも影響します。大学生の海外旅行ではそんなに高額なホテルは選べません。 しかし安全性の低いホテルに泊まっても不安です。そこで、「Booking.com」を利用してホテルを探しました。 日本の「じゃらん」のように利用者からの評価が書かれており、信頼性の高いホテルに宿泊しました。
ホテルの宿泊料は1日3000円としましょう。
美術館や博物館の入館料も考えなければなりません。 有名な美術館・博物館は入館料が高く、有名でないところは安いです。
美術館・博物館の入館料を平均1200円とし、1日2か所回れば入館料は1日2400円です。
他にも、鉄道や地下鉄、バスの料金も考慮が必要です。 海外では旅行客向けに、「3日券16ユーロ」などのフリーパスチケットが販売されています。 これを1日あたりに換算してみましょう。
交通費は1日600円です。
以上を合計すると、1日7000円が最低ラインとなります。 当然ながらトイレを利用したり、のどが渇いたり、小腹が空いたり、 休憩のためカフェに立ち寄ることもあります。
余分に1日3000円程度は持っておいた方がいいでしょう。 ゆえに、海外旅行にかかる費用は「1日1万円+飛行機代」といえます。
ちなみに航空券ですが、2月下旬~3月上旬のイタリア往復チケットは、エミレイツ航空で9万5000円でした。 2月ごろに10日間ほどイタリアへ行く場合
10日×1万円+9万5000円=19万5000円が最低必要な金額で、お土産代も考慮すると25万円は必要になるでしょう。
現金でいくら持ち歩くか
海外旅行で現金をいくら持ち歩くかは検討が必要です。
航空チケットやホテル代は、予めクレジットカードなどで支払い済みです。 少なくとも航空チケットはチケットを持っていくだけでいいですし、 ホテルも支払い済みであれば、食費と入館料、買い物代だけ持っていればいいことになります。
しかし、ホテル代には注意が必要です。
ホテル代をクレジットカードで支払ったつもりでいても、 実は支払っていない可能性があります。
というのも、海外ではクレジットカードは支払い能力の証明書として使われます。 実際にクレジットカードで支払わない、あるいはクレジットカードが使えないホテルでも、 支払い能力の証明のためにクレジットカードの番号を控えることがあるのです。
海外からのお客さんですから、実際は宿泊しなかった場合や、いたずらで予約した場合だって考えられるわけです。 しかしそういうとき、キャンセル料がとれなくては困りますから、 保険としてクレジットカードの番号を控えるのです。
また、予約システム上、クレジットカードの番号を登録しないといけないシステムを使っていただけで、 実はホテルはクレジットカードを取り扱っていない場合もあります。
支払い能力の証明書としてだけ、クレジットカードの番号を登録させられていた場合や、 予約システム上、入力の必要があっただけのホテルでは、 宿泊代はホテルで現金で支払うことにあります。
そういう場合に備えてホテル代は持ち歩く必要があると言えます。
通貨の両替
通貨の両替は国内で行うべきです。 それも空港の両替カウンターではなく、空港から離れた外貨取扱のある銀行で行いましょう。
通貨の両替には手数料がかかります。国内の場合は「1ユーロ4円」などと、 非常に手数料が安いです。また交換レートも良く、たいていその日の朝の為替レートに従っています。
しかし海外では事情が違います。
高く売れるのであれば高く売ります。ビジネスの原則ですね。 需要があれば高くなりますし、需要がなければ安くなります。 これは、両替でも同じことです。
例えばイタリアでユーロが必要なのは、イタリアの通貨ですから当然ですね。 しかし、イタリアで日本円を持っていても仕方がないのです。 両替所で日本円は需要がありませんので、円の価値が低くなり、ユーロの価値が高くなります。
つまり、イタリアで両替しようとすると、1ユーロ150円、1ユーロ200円といった、 とんでもなく不利なレートを設定されてしまうのです。 日本で両替すれば1ユーロ120円~130円程度ですから、日本で両替していったほうがよっぽど得です。
また、仮に海外の両替所のレートが良くても、まだ安心できません。 手数料をがっぽり持っていかれる可能性があります。
両替所も商売ですから、レートを良く見せかけて、いざ両替しようものなら突然「手数料は20%だ!」 などと言うのです。特にヨーロッパではこの傾向が強く、レートが悪いか、 手数料が高いかのどちらかです。
「銀行なら大丈夫だろう」と安心してはいけません。 ヨーロッパでは銀行すら手数料をぼったくります。
友達がどうしてもユーロ不足に陥り、イタリア現地で手持ちの日本円をユーロに交換しました。 もちろんレートの良い両替所を探し、「1ユーロ130円」と、日本国内で両替した場合と変わらないレートの両替所を使いました。
しかし、両替が終わって領収書を受け取ると、なんと手数料が20%も取られていました。 計算してみると1ユーロ200円で両替したのと同じでした。 それでもユーロがなければ何もできませんから、背に腹は変えられません。 我慢するしかありませんでした。
両替については、地球の歩き方などのガイドブックをよく読むことに尽きます。
またトラベラーズチェック(旅行小切手)というものもあります。 現地の銀行でトラベラーズチェックを現金に引き換えることができるもので、 特典として盗難に遭った場合、一定額の払い戻しを受けられるというメリットもあります。
しかしこれを持っていても買い物はできませんし、 小切手を現地通貨に替える際やはり手数料が発生します。 盗難対策をしっかりしていればトラベラーズチェックを購入する必要は特にないでしょう。